ブログ|浜松市北区初生町で動物病院をお探しの方は佐野獣医科病院まで

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  • 猫の肺がんのお話 ~病気にセオリーなんてないのかもしれない~

    20.11.27(金)

    みなさんこんにちは。副院長の佐野です。

     

    冬も近づいてきましたが、新型コロナは収束する気配なく、第三波の到来なんて騒がれていますね。

    そんなご時世で私、非常に心苦しいことがありまして。

     

    どうしても咳が出ちゃうんです。いや、コロナじゃないんですけども。

    3~4年前からですかね、だいたい10月くらいから春先にかけて、どうにも止めようのない咳が出てしまうんです。

    ステロイドの吸入薬を処方されてだいぶ減りましたし、季節性のアレルギーで間違いないはずですが、はたから見たら気分は良くないでしょうね…。

     

    来院される皆様にはご不安かと思いますが、風邪やコロナ、インフルエンザなどの咳ではないのでご容赦いただければと思います。

    もちろん、発熱とか他の症状が出ればすぐ対応するつもりです。

    気をつけてはいますが、浜松でも増えてきましたしね。

     

     

    というわけで、ここからが今日の本題なのですが。

    咳といえば…風邪?肺炎?喘息??

    …ではなく、今日は少し珍しい病気の紹介です。

    「猫の肺がん」です。

     

    ヒトでは肺がんは決して珍しくないと思いますが、おそらくそれは喫煙の習慣によるところが大きいと思われます。犬や猫ではヒトに比べると肺がんは少なく、特に猫では非常にまれとされています。

     

    と言っても、実は肺に腫瘍ができること自体はたまにあるのです。それは、「他の腫瘍が肺に転移した」ような場合ですね。

    こういうような状況では、すでに肺に限らず体中どこに転移していてもおかしくないので、基本的に手術で治すということはしません。抗がん剤が効く種類の腫瘍であれば戦うこともできますが、多くの場合はターミナルケアに移行します。

    (ターミナルケア:終末期医療。治癒の見込みの無い患者に対して、苦痛の緩和を目的とした処置を中心に組み立てる治療のこと。)

     

    一方、「肺がん」…つまり別の場所から転移してきた腫瘍ではなく、最初に肺にできたがんについては手術適応になる場合があります。このパターンが猫では非常に珍しいのですが、今回そんな珍しい猫ちゃんがいたので紹介しようと思います。

     

    アメリカンショートヘアの「れん君」です。

     

    れん君、なんとまだ5歳なのです。人間でいえば30代半ばくらい。私とそう変わりませんが、まさか肺がんだとは…。ちょっと恐ろしいですね。

     

    れん君が最初に来院したのは去年の12月でした。

    咳が出る、ということだったのでレントゲンを撮ったのですが、この時点ではそれほど大きな異常は見られませんでした。

    猫が咳を出すのはそもそも珍しいのですが、気管支炎だとか喘息だとか、無いわけではないです。なのでひとまず抗生物質で反応を見ることにしました。

    するとすんなり咳は止まり、何かしら感染性の気管支炎だったのではということで一旦は治療終了としました。

     

     

    しかし今年の7月。

    再び咳が出始め、少し息も荒いということでまた来院されました。

    とりあえずまたお薬かなぁ、なんて思いながら聴診器を当ててみると、なんだか変です。

    呼吸音が聞こえない??どう見ても呼吸はしてるけど…聴診器、壊れたかな?

    …いや、右側からはちゃんと聞こえる…。これ、左の肺が動いてないのでは…?

     

    正直、れん君はかなり怒りんぼなので、できればレントゲンは撮りたくなかったんですけども。笑

    これはどう考えても普通ではなさそうです。撮ってみることにしました。

    すると…

    左肺の後ろの方に、なにやらでっかい白い塊があるではないですか!

    なんじゃこりゃ!と思わず声が出ましたが、落ち着いて自問します。なんだ、こりゃあ??

     

     

    まず思いつくのは横隔膜ヘルニア。胸と腹を隔てている横隔膜が裂けるなどして、お腹の中の臓器(胃とか肝臓とか)が胸にはみ出る病気です。

     

    あるいは、肺葉捻転か…?肺の一部がねじれてしまう病気です。それにより空気も出入りしなくなるし、血流が滞って壊死してしまいます。

     

    年齢が年齢だし、まさか腫瘍ってことはあるまい…たぶん。(そのまさかなんだよなぁ…。)

     

    そんなことを考えながら、今度はエコーを当ててみることにしました。胃や肝臓なら一目瞭然、そうでなければ針を刺して細胞を見てみる必要があります。

     

    すると、何やら液が溜まっているように見えます。胃とか肝臓ではないですね。

    注射器で抜いてみましょう。

    …おしるこのような液体が抜けてきました。全部でなんと100ml近くあります!

    よーし、これを顕微鏡で見れば、この謎の物体の正体が…!!

     

    …わかりませんでした!

     

    壊死した細胞のカスばかりで、もともと何だったのかさっぱりわかりません。

    どうやら感染症ということでもなさそうです。

     

     

    ひとまず溜まっている液を抜くと呼吸は楽になるようなので、しばらくは数週間おきに液を抜くことにしました。

    この時点では肺葉捻転を疑っていました。液を抜いて時間を稼げば、壊死組織はそのうち吸収されてなくなっていくのではないかと期待したのです。

    ですが次第に、抜ける液の量は少なく、また抜いた後に残る影の大きさは大きくなってきて、ゆっくりですが悪化傾向にあると判断しました。

     

    そうなるともう切除するしかありません

    開胸手術は、いつもやっているお腹の手術とは全く違います。肋骨の間を切って押し広げた、その隙間から手術をしないといけません。非常に視界が悪いし、臓器の操作も難しい。

    加えて胸を開くと、手術中は自力で呼吸することができなくなります。人工呼吸を行う麻酔師もまったく気が抜けません。

     

    これは危険な手術になりそうだということで、高度医療センターや大学病院の受診も提案しましたが、なかなかそれは難しいとのこと。

     

    そうですか…ならば仕方ない!気合入れて挑むのみです!

     

    てなわけで、いざ勝負!!(手術の写真が出ます。苦手な方はご注意を!)

     

     

    肋骨を開いてみたらば、もう何かありますね。指さしてる丸いやつが今回の相手です。でかい…。

     

    何とか押しのけて奥の様子を探っていくと、気管支らしきものがつながっています。

    もはや機能は失っているでしょうが、コレはやはりもともと肺だったようですね。

    肺は一つの大きな臓器ではなく、いくつかに枝分かれしています。どうやら左肺後葉という領域が侵されているようです。

     

    気管支を糸で縛って、何とか外に出せました!

    この記事を書きながら改めて写真を見ると、ホントにデカい…よく取り出せたものです。

    10cmはあろうかという肉の塊です。本来肺は空気を含むスポンジのような臓器で、体外に出すと小さくしぼんでしまうのですが、これは全くしぼまない肉塊でした。

    検査センターに送り、病理診断を待つこと10日ほど。

    返ってきた結果は「上皮性悪性腫瘍」…つまり「癌」でした。

     

     

    れん君よく頑張った~!!

    術後の気胸が少し長引きましたが、この後ぐんぐん元気を取り戻し、ガツガツごはんを食べ、シャーシャー怒りながら帰っていきました。笑

    今では家じゅうを走り回っているそうです。

     

     

     

     

    てなわけで、手術は我々のちょっとの頑張りと幸運、そしてれん君の根性によって成功しましたが、肺がんであることが確定した以上、今後もあまり楽観視はできません。

     

    猫の肺がんはそもそも珍しいため、あまりデータが多くないのですが、基本的に長い余命は期待できないようです…。だいたい数カ月とか、長い子で1~2年とか。

    病理診断をしてくれた病理医の先生にもお話を聞いてみたのですが、すべて取り切れているように見えるが、それでも転移・再発の可能性は高い疾患であるとのことでした。

     

    この若さでそんな病気になってしまったのが非常に残念だし、不可解ではありますが、やれることはやったし、れん君もそれに応えてくれました。

    あとはれん君の根性を信じて、元気に暮らしていくことを願うばかりです!

     

    そもそも珍しい病気で、本来ならお年寄りに発生する病気で、見つけたとしても手術に踏み切れないことも多いであろう猫の肺がん。

    れん君は非常に異例づくめの症例でした。

    データもひっくり返してびっくりするくらい長生きする…そんな奇跡ももしかしたら見せてくれるかもしれませんね…!

     

    頑張れ!れん君!!

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のお話 ~キャンプとか行きたいけどちょっと怖い~

    20.10.14(水)

    皆さまこんにちは。副院長の佐野です。

     

    もうご存知の方も多いかもしれませんが、先日、病院がリニューアルしましたよ!

    待合室のトイレです!

    私の写真の腕のせいであまり広く見えないですけどね。笑

    実際に入ると案外広々ですよ!

    動物のキャリーケースくらいは余裕で持ち込めますし、大型犬もリードフックにつないでおけます。

     

    今までは狭苦しい和式トイレだったので、用を足す間、待合室に動物を放っとくのを心配される方は多かったと思うんですよね。

    そもそも和式は使いづらいし…あれは何か下半身のトレーニングですかね?膝に来ますよね。笑

     

    私が子供の頃は学校とかもまだ和式でしたが、今ではほとんど見かけなくなりました。昭和の残り香とでも言いましょうか…。

    それがどうですか!ウォシュレットまで付いちゃって、ようやく令和のトイレらしくなりましたよ!笑

     

    待合室のトイレは、私がこの病院に来てからずーっと気になっていた念願の改善ポイントだったので、つい説明が長くなってしまいました。笑

     

     

     

     

    さて。

    トイレのお知らせはまぁいいとして。

    今日はここから「重症熱性血小板減少症候群」のお話です。

    えらい長い名前なので、以下「SFTS」と書きます。聞いたことありますか?数年前から少し話題になって、ちょこちょこニュースにもなっていました。マダニに咬まれることで感染する、ヒトと動物共通で致死性のウイルス疾患です。

     

    去年の年末くらいにも少しこのブログでも触れましたが、あの時は、「冬もマダニっているんだぞ!」って言うのがメインの話題でしたからね。↓

    メリークリスマス、マダニ。~こんな時期にどこから来やがった~

     

    ではなんで今日はその話かと言うと、どうもこの浜松にもSFTSの影が忍び寄ってきているらしいのです。

    これまでは主に西日本で発生しており、静岡県内では「ウイルスを持ったマダニ」は見つかっていたものの、犬猫や人間での感染例はありませんでした。

    それが去る9月、県内初となる猫の感染例が、この浜松で見つかったようなのです!

    だから注意してね、ってなことで獣医師会からお達しが来ていたので、ちょっとこの病気についてまとめようと思います。

    血を吸う前のマダニ。せいぜい1~2mm。

    血を吸った後のマダニ。小豆より大きいかな。

     

     

    まず病原体はフレボウイルス属の一種で、ウイルス自体はあまり丈夫でなく、消毒は比較的容易なようです。

     

    症状はヒトも動物もあまり違いはないらしく、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、血便、血尿、呼吸障害、意識障害などを示す致死性の疾患です。

    ヒトでの潜伏期間は6~14日ほどとされていますが、動物ではよくわかっていません。

    また、犬では不顕性感染と言って、感染しても症状を出さずに経過することも多いようですが、ヒトと猫は重症化する可能性が高いです。

     

    では治療法はというと…ほぼありません。

    対症療法ですね。

    呼吸を楽にするために酸素室に入れる、出血で失われる血を輸血で補う、吐き気止め、下痢止め、痛み止めなどなど…。

    ウイルスそのものをやっつける方法は今のところないのです。

     

    今回浜松で出た猫の感染例も、入院から3日ほどで亡くなってしまったとのことですので、攻撃性の高さがうかがえますね。怖ろしい…。

     

     

    ですが、治せないなら防げばいいのです!

    ワクチンとかはまだありませんから、「ウイルスに触れない」ことが重要になります。

    そのためには感染経路を知る必要がありますね。

     

    まず、ウイルスの保有者として重要なのが「マダニ類」。

    マダニたちは、SFTSに感染した動物から吸血することで「ウイルス保有マダニ」になります。さらに、その保有マダニが産んだ卵、そこから孵った幼ダニたちもウイルスを保有するため、マダニに刺され放題な野生動物などを介して、どんどん「ウイルス保有マダニ」が増えていきます。

     

    動物たちはこの「ウイルス保有マダニ」に吸血されることでSFTSに感染します。

    イノシシやシカ、タヌキなどの野生動物の他、家畜類、そしてペットの犬猫。

    さらに、人間も。

     

    一方、マダニを挟まず、動物から動物へ直接伝染することもあるようです。

    日本では、SFTS感染猫から咬まれたことによりヒトが感染したと考えられる事例や、SFTS感染犬の飼い主が感染したと考えられる事例(この例では咬んではいない)が報告されています。また中国や韓国では、感染者の家族や、医師、納棺師などいわゆる「濃厚接触者」の感染が報告されています。

     

    感染動物の血液には当然ウイルスが潜んでいるわけですが、犬の飼い主や患者の家族への感染事例から考えると、唾液や飛沫、尿、便、吐物など、何から感染しても不思議はないというのが現状でしょう。

     

     

    では、ウイルスに触れないために注意するべきことは何でしょうか?

    主なものをまとめてみました。

     

    ①マダニが潜んでいそうな藪や草むらにはなるべく近づかない。

    ②そういう場所に行く時は長袖・長ズボンに虫よけスプレーも。

    ③ペットにもマダニ予防を。

    ④ペットは屋内飼育を。特に猫。

    ⑤動物の死骸や野生動物・野良猫などにむやみに触れないこと。

     

    細かく説明しましょう。

     

    まずについて、吸血前のマダニは、草木の葉っぱに潜んでいます。そこに人間や動物が通りかかると、飛び移って吸血を始めます。雑木林や草伸び放題の空き地など、要注意ですね。

     

    も同じようなことですが、どうしても野良仕事で藪に入るとか、キャンプに行くとかの場合には、マダニ対策は万全にしておくべきでしょう。肌は露出させず、長靴やブーツなどを履き、ズボンの裾も靴に入れてしまうとなお良いです。さらに虫よけスプレーも惜しみなく使いましょう。「ディート」や「イカリジン」を含む製品がある程度有効なようです。

    国立感染症研究所HPより。画像から飛べます。他にも詳しい防御方法が解説されていますよ。

     

    そして、ペットのマダニ予防ですが、動物病院で処方されるマダニ駆除剤が基本です。ペットショップなどで売っている駆除薬や虫よけグッズには要指示薬が使えないため、効果の面で劣ります。

    ただ、処方された駆除薬を使えば万全かと言うと、実はそうでもないのです。あくまでも「駆除剤(殺虫剤)」であり、「忌避剤(虫よけ剤)」ではないため、短時間とはいえマダニに晒されるリスクは拭えません。マダニは吸血を始めるまで、数時間動物の体表をうろついて咬みつきやすい場所を探します。その間に落ちてくれると良いのですが、実際には咬みつくのを完全に防ぐことはできないのです。

    なので、「病院の駆除剤」と「市販の虫よけグッズ(忌避剤)」の併用が一番良いと思われます。それでもSFTSの感染を100%防ぐことはできませんが、「マダニをなるべく減らす」ことで人間の感染回避にもつながります。

     

    は、マダニへの暴露を減らすと同時に、野良猫とのケンカや交尾による伝染リスクを回避することができます。

    まぁ、現時点では交通事故の方がリスクは高そうですが…しかし交通事故の場合、悪くても亡くなるのは猫さんだけです。もしSFTSを持ち帰ってくれば、ご家族も命の危険にさらされますから、軽く考えることはできません。

     

    そしてです。動物思いの優しい方ほど、ケガをした野生動物などを放っておけずに保護したり、死骸を片づけたり、手を差し伸べてしまうものです。これは、道徳的には非常に良いことですが、医学・生物学的にはやや危険を伴う行為です。

    まず生きている野生動物については、攻撃してくる可能性があります。手負いであればなおさらです。タヌキやハクビシンなど、比較的小型の動物を犬猫と同じような感覚で連れ帰ろうとする方がいますが、野生の肉食獣であり、大抵は非常に狂暴です。

    また動物の死骸は、血液や排泄物などで汚染されている可能性があります。手指のちょっとした傷から何かの感染を許してしまうこともありますので、決して素手で触ってはいけません。移動や埋葬をする場合も、ゴム手袋などをして直接触れないように行ってください。

    このような不幸な動物たちを発見した時には、基本的には行政に対応を任せましょう。

    リンク↓

    道路上で死んでいる犬・猫等の引き取り:浜松市

    傷ついた野生鳥獣をみつけたがどうしたらいいか:浜松市

     

     

    とまぁ、こんなところなのですが、実は皆様にご理解いただきたいことがもう一つ。

    我々、「動物病院スタッフの感染防御について」です。

     

    上で書いてきた通り、有効な治療法がなく、ワクチンもない現状では、我々獣医師や動物看護師もSFTSは正直怖ろしいのです。

    しかもそれが、動物から直接伝染しうるとなると、診療の方法も感染防御を意識したものに変えざるを得ません。

    具体的には、「エリザベスカラーや口輪、鎮静薬、麻酔薬などのより積極的な使用」ということです。

    「屋外飼育」「マダニ予防なし」「SFTSを疑う所見」「威嚇するそぶり」など、SFTS感染のおそれやケガをするリスクをこちらで察知した場合、上記のような防御措置を取らせていただくことがあります。

     

    口輪をされたり力いっぱい押さえられたり、かわいそうに見えることもあると思います。

    また、麻酔の使用などは健康上のリスクも伴う処置です。必ずご同意の上で実施しますが、もしご同意いただけない場合は検査や処置をお断りする場合もあります。

     

    不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、何卒、ご理解くださいますようお願いいたします。

     

     

    ということで。

    SFTSとは何なのか、身を守るにはどうすれば良いのか、そして、獣医さんもわが身はかわいいというお話でした。笑

     

    このところキャンプブームも来てますし、涼しくなって行楽日和になりますが、秋はマダニのハイシーズンでもあります。

    最近は右も左もコロナコロナですが、お出かけの際はちょろっとマダニのことも思い出して、楽しく自然を満喫しましょう!

  • 雨と狂犬病と買い物袋のお話 ~主に単なるお知らせ~

    20.07.13(月)

    皆さまこんにちは。副院長の佐野です。

     

    長い雨ですねぇ…。九州とかの豪雨に比べればかわいいものですが、もういい加減やんでもらいたいものです。

    雨漏りするんですよ、よりによってエアコンの真上が。

    天井と壁の境目から漏れてくる水をビニールで集めてバケツに落とします。風向きによって結構な勢いでボタタタッ!と来るのでなかなか恐ろしい。

     

    ここはどういう部屋かというと、私のデスクがあったり看護師さん達が飲み物置いてたり、まぁ単なる待機部屋みたいなものです。

    なので、診察に支障が出たり、動物が濡れたりということはないんですが、このブログ書いてるのもここなんですよね…。

     

    パソコンやら本やらあるので勘弁してほしい…。

     

     

    さて。ここから本題なのですが。

    今日は久しぶりにコロナ以外の話題です。

     

    狂犬病の予防接種です。ワンちゃん飼いの皆さん、もう打ちましたか?

     

    今年はコロナ流行によって、各地で集合注射が中止になりました。

    それぞれお近くの動物病院で接種する必要があるのですが、これがまぁなかなか面倒なものですよね…。

    そんなわけで、今年は狂犬病予防注射の接種率が下がるのではないかと危惧されているのです。

     

    「それの何が問題なの?」という方は、ぜひ以前のブログを読んでください。↓

    https://www.sano-animal-hospital.net/blog/2018/03/24/%e7%8b%82%e7%8a%ac%e7%97%85%e3%81%ae%e3%81%8a%e8%a9%b1%ef%bc%9a%e3%81%9d%e3%81%ae%e6%b3%a8%e5%b0%84%e3%80%81%e8%aa%b0%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%ef%bc%9f/

    先月も、フィリピンから来た静岡在住の方が狂犬病を発症して亡くなった、というのがニュースになってましたね。

    改めて「海外には普通にある。発症すなわち死。蔓延防止の手を緩めてはならない!」ということを再認識させられる話題でした。

     

     

    そんなわけで予防の重要性については前に書きましたので、今日は主にお知らせです。

    狂犬病予防接種は原則的に6月末までに打つこと、と言うのがこれまでの通例でした。6月過ぎて打っていない場合、市から督促状のようなものが送られていたはずです。

    ですが、今年はその縛りをなしにするらしいです。年内に打てばいいそうですよ。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc8f2f40499a22768d8a66ed5884bbff0fce04f

     

    なので、何かのついでで構いませんので、まだ打ってない方は忘れずにお願いしますね。

     

    ただ、ホントはこの話題って、「普段集合注射で済ませていて、動物病院には縁遠い人」にこそ届けたいお話なんですよねぇ…。

    動物病院のブログで発信したところでどれだけ意味があるかわかりませんが、わずかでも誰かの気づきにつながれば嬉しいですね。

     

     

    さて。

    実は今日はもう一つお知らせがあります!

     

    レジ袋有料化、始まりました。

     

    業務の一部に小売りを含む事業所の義務ということですので、当院でもフードの販売などに用いていたレジ袋を有料化することにいたしました。

    大きめの袋が5円。

    ロイヤルカナンの3kgフードがちょうど1つ入りますね。

     

    中くらいの袋が3円。

    こちらは1kgが2つ入りますね。

     

    試供品や処方で使う小さいやつは今のところ無料のままとしています。(法制度的に正しいかはわかりませんが、どちらも「小売り」とは性質が違うと解釈しています。)

     

    てなわけで、フードや物品購入などの際はエコバッグの持参をおすすめします。

    でもまぁ、「袋もらう主義」ならそれも構いません。なにかと便利ではある、ビニール袋。笑

     

     

    環境負荷への軽減効果も怪しいとか、コロナ禍の時勢に逆行するとか、色々批判も出ているようですけどね。

    私個人の主義主張はひとまず置いといて、お上に睨まれないようにしませんとね!笑

     

    皆さまにはご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。

  • 先月に続き新型コロナのお話 ~猫飼いさんはぜひ読んで!~

    20.05.16(土)

    皆様こんにちは。副院長の佐野です。

     

    来院された方はご存知かと思いますが、診察室に飛沫防止のスクリーンが付きました!

    狭くて申し訳ないのですが、新型コロナ対策ということでご容赦ください…。

     

     

    さて。

    先月に引き続き新型コロナの話題ですが、今日の本題はここからです。

    ちょっと今までと事情の違う報告が出てきたので改めて記事を書くことにしました。

     

     

    おとといのことですが、「猫同士で新型コロナの伝染が起こる」という実験結果が出たそうです。

     

    https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00004.html

     

    東京大学、ウィスコンシン大学、国立国際医療研究センター、国立感染症研究所の共同研究のようですし、信憑性のある発表だと思います。

     

    今回の実験は、ヒトから取った新型コロナウイルスを猫の鼻に接種したところ感染が成立し、またその猫と健康な猫を同一のケージで飼育したところ、健康な猫にもウイルス感染が認められた(うつった)、というものです。

    また、感染猫はあまり症状を出さないが、ウイルスはやはり呼吸器系でよく増えたそうです。

     

     

     

    ただ、今回の実験に用いられた猫は6頭です。数が少ない。猫同士の伝染が起こるというのはおそらく間違いないのでしょうが、「猫は無症状だ!」というのは決めてかからない方が良いかもしれませんね。

     

    というのも、ベルギーで感染が疑われた猫は消化器症状を出していましたし、中国の実験でもやはり消化器症状が認められたとのことでした。こちらもまだ数が少ないので本当かどうかわかりませんが、「無症状だ!」「いやお腹壊すよ!」っていうのはまだ判断できそうもないですね…。

     

     

     

    さて。

    ではこういった新情報を踏まえて、猫を飼う我々が気をつけなければいけないことはどんなことでしょうか。

    ちょっと考えてみました。

     

    ①「外で飼う」はやはり避けるべきです。極力室内で飼いましょう。

    猫同士での伝染が容易に起こるとなると、外で生活している猫はどこからウイルスを貰ってくるかわかりません。そして、今のところ「猫から人へ」の伝染は確認されていないものの、あり得ない話ではなくなってきたように思います。「愛猫を守る」「自分の身を守る」どっちの意味でもやはり室内飼育は重要でしょう。

     

    ②自分がかからないように細心の注意を払う。

    猫が新型コロナに比較的かかりやすいということがわかってきました。自分が持ち帰ったウイルスで愛猫が体調を崩す可能性があります。静岡県の緊急事態宣言は解除されましたが、マスク着用、手洗いうがい、3密の回避など、感染予防の心がけは緩めない方が良いでしょう。

    また、帰宅後は猫に触れる前に、着替えや手洗いをしましょう。

     

    ③ご家族などに新型コロナの疑いがあり、猫の体調も悪いという場合、動物病院受診の前に電話で事前相談をしてください。

    万が一猫が新型コロナに感染していた場合、来院された他の猫、またその飼い主様などにウイルスを伝播してしまう可能性があります。事前にその疑いについてご相談いただければ、正面玄関を避けてお入りいただいたり、診察時間外に来院していただいたり、相談のみでお薬を処方したり、臨機応変な対応が可能です。なんの対応もせず診療拒否するようなことはありませんので、間違っても隠したりせずに相談してください。

     

    こんなところでしょうか。

     

     

    今までは「動物への感染はわずかな例外的なもの」という認識が主でしたが、どうやらこと猫に関してはそうでもないようです。

    我々のかわいい家族を守るため、まだまだ気は抜けないようですね…!

    ソファーに座っているとすぐ乗ってくる。でもなでようとするとすぐ咬んでくる。この0.5秒後に私の人差し指は食われています。笑

  • 新型コロナウイルスに対する当院の対応と、動物への影響について(2020.4.25追加情報含む)

    20.04.03(金)

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    (さらに…)

  • メリークリスマス、マダニ。~こんな時期にどこから来やがった~

    19.12.27(金)

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  • 台風とともに現れたかわいいやつ! ~ヤモリを飼ってみるお話~

    19.11.05(火)

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  • クレジットカードと消費税のお話 ~時代の波はやりすごして、凪いだ海をついていく所存~

    19.10.01(火)

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  • 里親募集終了のお知らせ

    19.09.11(水)

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  • 里親募集!!キジ白オス子猫!かわいい!

    19.09.10(火)

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