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年に1回の注射でノミ・マダニ予防!?
26.08.02(日)
こんにちは!院長の佐野です。
お久しぶりの更新です!
今回は、「まさかそんな製品が出るわけ…」と思っていたものが本当に出たので、そのご紹介です。
その名も「ブラベクト365」!
まず初めに、今回のお薬はワンちゃん用です。ネコ派の皆様は申し訳ございません…。
さて。
ブラベクトというのは以前からあるノミ・マダニ予防薬のシリーズです。当院ではワンちゃん用の、3か月持続する内服タイプを取り扱っております。
そのブラベクトシリーズに、1年に1回でいい注射薬タイプが出たのです!
こちらのお薬、当院ではひとまず10月~12月の3か月間限定で取り扱いを開始します。
少しでもお外に出る機会のあるワンちゃん、マダニ寄生のリスクは常にあります。なんなら冬でもマダニはいます!
以前書いた、クリスマス頃のマダニのお話。↓
「メリークリスマス、マダニ。~こんな時期にどこから来やがった~」
予想外の冬場の寄生、そのまま来春、来秋まで一気に予防できるお注射、ぜひご検討ください!
また、9月~10月限定で取り扱っている、注射のフィラリア予防薬「プロハート」とこのブラベクト365を組み合わせると、家での予防薬投与が完全に不要となります。
すでにプロハートをご利用の方、また「ノミダニ予防が別で必要なら内服でいいわ…」とプロハートの利用を敬遠していた方にもおすすめです!
とまぁ、とりあえず宣伝したところで。
皆様色々気になる点があるでしょう。お値段、副作用、他のお薬と一緒でいいの?そもそもノミマダニ予防って必要?などなど。
順番にいきましょう。
<お値段(税込み10%)>
5kg未満 ¥11000
10kg未満 ¥15400
15kg未満 ¥20900
20kg未満 ¥26400
25kg未満 ¥29700
30kg未満 ¥33000
35kg未満 ¥38500
40kg未満 ¥44000
15kg未満であれば、内服のブラベクト錠で1年予防するよりお安くなります。小さい子ほどお得です。
<副作用>
メーカーから報告されている副作用と頻度は以下の通り。
・注射部位の腫れ(1~10%)
・元気および食欲低下、粘膜の充血(0.1~1%)
・筋肉の震え、運動失調、けいれん(0.01%未満)
最後の運動失調やけいれんがやや重めの副作用ですが、発生率は非常に低いようです。てんかん等を患っている子は要注意ですね。
ちなみに、3か月効く内服タイプのブラベクト錠の方が、注射よりも投与する薬剤の量は多いそうです。
メーカーさん曰く、内服タイプは「お薬を大量に投与することで持続させる」設計(もちろん安全な範囲です)。
注射は、お薬を大小さまざまな結晶にする独自技術により、「溶けるスピードに時間差をつけて持続させる」設計となっており、薬剤の総量は少なく済んでいるそうです。
なので、内服タイプで副作用が出ない子はまず問題ないでしょう。
<他のお薬との相性>
メーカーさんは、他のお薬との併用について特に問題ないとしています。日常的に服用している持病のお薬などがあっても、体調が安定していれば使用可能です。
ただし、当院では他の予防注射との同時接種は行いません。予防注射の副作用というのは、前回まで大丈夫だったのに今回突然出る、みたいな事がまれにあります。
そのため、複数の予防注射を同時に打っていると、何かあった時にどれが原因だったのかわからなくなります。次回以降どれに気をつければいいんだ?となってしまうわけですね。
<そもそもノミ、マダニの予防って必要?>
ノミについては、家の中で飼っているワンちゃんが寄生されることはあまり多くありません。ただ、動物病院などで他の子からもらってしまうことはあり得ます。その他、お家の周りにノラ猫が多いような場合も要注意です。
より重要なのはマダニです。マダニは動物からうつるのではなく、その辺の草に潜んでいます。一切外出しないワンちゃんならともかく、散歩程度でも外に出る子は十分寄生されるリスクがあります。
では、寄生されると何がマズいのか。
ノミやマダニそのものは、寄生されてからでも駆除するのは簡単です。
しかし、奴らが寄生することで別の病気になる可能性があるのです。
日本で実際に見かける病気としては以下が代表的です。
・ノミアレルギー性皮膚炎(ノミ)
・瓜実条虫症(ノミ)
・バベシア症(マダニ)
・重症熱性血小板減少症SFTS(マダニ)
日本に少ない病気、猫で多く犬ではまれなもの、なども含めるともっと色々あります。
それぞれの病気についてここでは細かく触れませんが、どっちかと言えばマダニが原因になる病気の方が重症化しがちな印象ですね。
近年特に重要なのが一番最後の「重症熱性血小板減少症(SFTS)」です。
簡単に言えば、「人にもうつる命に関わる病気」です。
実は犬にはあまり症状を出さないことが多いのですが、感染犬の唾液や排泄物などから人に感染する可能性が示されています。
そして、ヒトの死亡率が10~27%ほどとされています。
これは新型コロナの死亡率(せいぜい1%未満)よりはるかに高い数字です。SFTSは新型コロナのように大流行する病気ではないので、そんなに怖がる必要はないのですが、「万が一かかったら…」を想像すると非常におっかない病気ですね。
説明が長くなりましたが、こういうおっかない病気を身の回りから遠ざける、と言うのがノミ・マダニ予防が必要とされる最大の理由でしょう。
というわけで、1年じゅうもれなく盤石な予防が可能な「ブラベクト365」!
お注射はちょっと痛いですが、ぜひ皆様ご検討ください!

