ブログ|浜松市北区初生町で動物病院をお探しの方は佐野獣医科病院まで

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  • メリークリスマス、マダニ。~こんな時期にどこから来やがった~

    19.12.27(金)

    みなさまメリークリスマス、こんにちは!

    副院長の佐野です。

     

    メリークリスマス…ってもうクリスマス終わりましたけど、ちょっとコレ見てくださいよ皆さん!

    めっちゃかわいい!

    小鉄くんです!24日に診察だったので、わざわざサンタ服を着てきてくれました!

    ちょっと、顔のサイドの毛が立派すぎて体が見えませんけど(笑)、これ洋服タイプなんですよ。で、帽子がフードみたいについてます。

    おとなしく着せられてる小鉄くん激かわ!

    思わず写真を撮らせてもらっちゃいました!

    大人になった我々のもとにはもはやサンタは来ませんが、サンタコスは良いものですね。笑

     

     

     

    さて。小鉄くんはぜひ今年のうちに載せたかったんですが、もう一つ!12月のうちに書きたい話があったのです!

    マダニのお話です。

    あの、体にくっついて血を吸う虫の、ノミじゃない方です。

     

    結論から言えば、「予防しましょうね!」ってことが言いたくて書いてるわけですけども。

    普段から熱心に予防してくれている方ほど疑問に思うんじゃないでしょうか。

    「なんで今さら??」って。「冬やで??」って。

     

    いるんですよ、今。マダニが。

    いや、いたんですよ。実際。

    私もびっくりしたんですけどね。

     

    そう、一般的にマダニの予防は春先から晩秋までがメインです。フィラリアと似てますね。

    冬は、いないわけではないけどかなり減るので、心配なら予防しといたらいいんじゃない?というようなスタンスでした。

    それこそ住宅地をちょっと散歩するくらいの小型犬ならまぁ大丈夫でしょう、と。

     

    でも、今回マダニが見つかったのは、わりと病院の近くに住んでるわんちゃんなのです。

    トイプードルです。

    いつもの散歩コース以外にお出かけはしてないというのです。

    「住宅地をちょっと散歩するくらいの小型犬」じゃねコレ!!?

     

    12月も半ばですよ。話には聞いてたけどホントにマダニがつくとは…。

     

    そう、話には聞いていたのです。

    去年だったかおととしだったか、とある製薬会社の方が、ノミダニ予防薬の宣伝も兼ねて病院で勉強会をやってくれたのです。

    で、その中で、「マダニの予防は冬もやった方がいいですよ!温かい時期とは別種のマダニが活動するんです!」

    というお話がありました。

    それが、「キチマダニ」。冬のマダニです。

     

    ただねぇ、あくまで製薬会社の人が主催する勉強会ですから、向こうも薬を売りたいわけですよ。それまで季節ものだったダニ予防薬が年中売れるとなったら、そりゃあ宣伝に熱もこもるってものでしょう。

    …なんて、いぶかりながら聞いてたもんだから、「あ~そうだね冬のマダニねそりゃそういうのもいるよね。まぁでも言うてそんなに数はいないでしょ。見ないもん実際…。」

    って、それほど重要視してなかったんですよね…。

     

    でも見ちゃった!実際に!この目で!!

     

    普段はそんなことしないのに、マダニの種類まで調べちゃったもんね!笑

    ホントにキチマダニだったよ!くそう!笑

    黄色い丸で囲ったところにトゲがあるのが、雄のキチマダニの特徴らしい。

     

     

    さて、ホントに冬もいやがった!ってことにびっくりしていきなりその話をしてしまいましたが、そもそもマダニって何者だ?なんで予防した方が良いんだ?っていう基本的なことを簡単にまとめましょう。

     

    マダニは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目マダニ亜目マダニ科 に属するダニの総称です。

    なんのこっちゃという感じですが、要はクモの仲間で、足も8本あります。

    そして、「マダニ」という1種類の虫ではなく、いくつも種類がいるわけです。

     

    今回見つかったのは、その中の一種の「キチマダニ」ってわけですね。

    他に浜松近辺で特にわんちゃんねこちゃんで問題になるのは「フタトゲチマダニ」「ヤマトマダニ」あたりだと思います。

    まぁ、普段は種類なんか気にもしないんですけど。笑

     

    で、このマダニたち、その辺の草の葉っぱにくっついて動物が通るのを待っているのです。

    そして動物がガサガサと通ると、飛び移って血を吸い始めます。

    卵からかえったばかりの幼ダニ、一回吸血して脱皮した若ダニ、さらに吸血して脱皮した成ダニと、3段階の成長過程すべてで吸血します。

    成ダニは一度食いつくと1週間ほどは動物から離れず、吸血し続けます。満腹状態になると枝豆のマメくらいの大きさに膨れ上がります。

    満腹状態になると動物から離れ、2週間から1か月後くらいに大量の卵を産みます。

    このような生活サイクルを1~3年かけて営んでいるのです。

     

     

    では、こうしてマダニに血を吸われる動物たちには、どんな不都合があるのでしょうか?

    実は大きく分けて3つあります。

     

    1つは貧血です。めったにないですが、大量に寄生されると貧血するほど血を吸われることもあります。

    2つ目は、マダニアレルギーによる皮膚炎です。ノミに比べると少ない印象ですが、アレルギー体質の犬猫は案外多いので注意が必要です。

    そして一番重要なのが、3つ目。それは色々な寄生虫やウイルスをうつされる可能性があることです。

     

    マダニによって伝染する病気はいくつもありますが、代表的なものをいくつか紹介しましょう。

     

    まずは、犬バベシア症。

    これは犬の赤血球に寄生する寄生虫の一種で、次々に赤血球を破壊してしまい重度の貧血を引き起こします。

    重症化した場合命に関わることも多く、また、治療しても完全には除去できない場合があり、再発することもあるという厄介な病気です。

     

    次に、日本紅斑熱。

    こちらは主に人間の病気です。発熱、発疹、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などが見られ、数は少ないものの死亡例も報告されています。

    病原体はリケッチアという細菌の一種ですが、他者の細胞の中でしか増殖できないというウイルスのような特徴を持つ特殊な菌です。

     

    最後に、ここ数年ちょっと話題になった、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。

    これはウイルスによる感染症で、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、血便、血尿、呼吸障害などを示す致死性の疾患です。犬、猫、ヒトはもちろん、野生動物や家畜、動物園動物の感染報告もあります。非常に新しい病気なのでわかっていないことが多く、有効な治療薬やワクチンもまだありません。

    どうやら、犬は感染してもあまり症状が出ない「不顕性感染」となる場合も多いようですが、犬や猫から直接ヒトにうつる可能性が報告されており、ヒトの健康を守るためにペットのマダニ予防が重要であると考えられています。

     

    …とまぁ、マダニが運ぶ病気って結構あるんです。

    なので、マダニ予防はしっかりやりましょう!

    住宅地の散歩程度でも、つく時はつくということもわかりましたし!

     

    月一回つける薬か、ワンちゃんの場合は3か月効く食べる薬もあります。

    フィラリア予防と一緒にやってたという方も、冬場の予防、いかがでしょうか?

    詳しいお薬の相談にも乗りますので、気になった方、お気軽にご相談ください!

     

     

    ちなみに、年末は30日の午前中まで、年始は6日から診療始まりますので、よろしくお願いいたします!

    ではでは、皆様良いお年を~!!

     

    うちのごまちゃんもサンタ帽をかぶってくれました。人相悪っ! 猫のかぶりものが出てくるガチャガチャ、あるとついやっちゃうんですよねぇ。笑

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