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台風とともに現れたかわいいやつ! ~ヤモリを飼ってみるお話~
19.11.05(火)
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みなさんこんにちは。副院長の佐野です。
先月の台風ラッシュはすごかったですね。
とはいえ、全国的にはどえらい災害になった台風19号も、浜松は大したことなくて良かったです。
やばい強さ、という前評判に恐れをなして、病院も臨時休診にしてしまいましたが、実際そこまでのこともなかったな…。
来ようと思っていた方、または実際来ちゃった方にはご迷惑をおかけしました…。
さて。
そんな台風19号でしたが、上陸の前日。
病院に珍しいお客さんが現れました。
ヤモリです!
「患者さん」ではないですよ。「お客さん」です!笑
台風接近のただならぬ雰囲気にあてられてどこかから迷い込んだようで、診察室を掃除しているときに発見しました。
明日にも台風直撃だというのに外に逃がすのもなぁ…ということで、ちょっとお世話してみることにしたんですが、かわいいですねぇ。
私、爬虫類好きなんですよ。
ブログに書いたことありましたっけ?もともとヘビを飼ってまして。
「コロンビアレインボーボア」っていう種類で、名前は「へっちゃん」。
非常におとなしくて丈夫な、ペット向きなヘビだと思います。
全身茶色で見た目が地味なのが好みの分かれる所ですが、よく見るとCDの裏面みたいに虹色に光るんですよ。
だから「レインボーボア」。
ボア科らしくずっしりした重量感に、似つかわしくないかわいいお顔が非常にキュートですね!
キュートですよね!!笑
話が盛大にそれましたが、今日はヤモリのお話です!
えぇ、爬虫類は診察できるわけではないので、完璧に趣味の話題です。笑
まずヤモリって何者なのかと言いますと、爬虫類の仲間です。トカゲとかヘビとかカメとか。
その中で言えばトカゲが一番近いですかね。
よく似たヤツで「イモリ」というのもいますが、彼らは両生類。カエルの仲間です。
ヤモリは漢字で「家守」や「屋守」と書き、家や建物を守ってくれる縁起物として親しまれてきました。
その実態は、害虫を食べてくれる上に、人間や畑の作物に害をなさない「益獣」です。
そんなわけで昔から親しまれてきたヤモリさんですが、今ではペットとして飼う物好きも増えてきました。私みたいな。笑
今回みたいにその辺で見かけるヤモリは、たぶん「ニホンヤモリ」です。捕まえて飼う人もいるし、少ないけどペットショップとかで流通することもあるらしいです。
ただ、ペットとして一番メジャーなヤモリは「ヒョウモントカゲモドキ」や「レオパードゲッコー(レオパ)」と呼ばれるコイツ↓でしょう。
おとなしく飼いやすい、さらに様々な色や模様の品種があり楽しい子たちです。
彼らは一応ヤモリの仲間ですが、「トカゲモドキ」の名前の通り、よりトカゲに近い性質を持っています。
具体的には…
・まぶたがある(なんとヤモリにはない!)
・壁が登れない(なんとヤモリはガラスも登れる!)
・デカい(なんとヤモリの倍くらい!) …と言っても20cmとかですが。
逆に、ニホンヤモリを飼うとなると、壁登れちゃう上に小さくてすばっしこいので、脱走に注意しないといけないんですね。
そして、基本的に野生動物なので、生きた虫しか食べてくれないというのが、「非爬虫類ユーザー」にはハードルが高いところ。
下にその、餌にしている虫の写真を載せましたので、大丈夫な人だけ見てくださいね。
いいですか?
はいっ!!
ゴキブリです!
家に出たヤツを捕まえたんじゃないですよ!こんなにいたらおちおち寝てもいられない。笑
餌用に売ってるんです。
これは「レッドローチ」というどっか外国のゴキブリで、壁を登れない、高く飛べない、というわりと哀れなゴキブリです。
ヤモリは小さいので、このレッドローチの子供サイズを与えます。
ジャンボエンチョーで普通に買えるので助かりますね!
それだけペットとして両生類・爬虫類が浸透してきたということでしょうか。
最近はだいぶ慣れてきて、よく食べるようになってきましたが、まだ捕食シーンは見せてくれません。
ヤモリは基本的に夜行性らしいので、夜中のうちに食べてるんでしょうね。
そろそろ寒くなってきたし、ちゃんとヒーターもつけてあげないとですね!
というか名前!名前もつけましたよ!
「はぎちゃん」です!
台風19号の名前が「ハギビス」だったので。笑
あと、お腹の様子を見るに、たぶん女の子…だと思うので。笑
今後とも、デブ猫ごまさんともどもよろしくお願いします~!
人が横になってると必ず上に乗っかってくるごまさん。私はお前の布団ではないぞ…。