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学会行ってきましたー。
18.03.05(月)
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みなさんこんにちは。副院長の佐野です。 先月は長く病院を空けまして、ご迷惑をおかけしました。 一体その間私が何をしていたかと言いますと、横浜で学会に参加しておりました。
3日間朝から晩まで座りっぱなし、ってのは、足と尻と首にきますね。何よりお腹がガスっ腹になるし。笑
しかし、前の職場の院長、副院長、大学の先輩後輩、そして研究室の恩師にも会えたし楽しかったですね!
学会の中身も大変興味深く、新薬の開発状況みたいな業界の最先端な話から、すぐに診療に活かせるテクニックまで、色んなお話を聞かせてもらいましたよ。
その中で、ちょっとSFチックで大変面白かった話題がありまして。 「人工血液」の開発に関するお話ですね。
すごくないですか!?血液が人工的に作れるんですよ!映画とかゲームの世界のようでワクワクしますな!
僕この「メタルギアソリッド」シリーズのゲームが好きでして、うわぁマジで雷電作れるじゃんチョーかっけぇ! と思いながら講演を聞いてたんですが、残念ながら普通に赤いんですよね…。
犬や猫も輸血が必要な病気やケガは結構あります。当院でも、つい先日猫ちゃんが腸のガンにより輸血が必要になりましたし、それからまもなく、ワンちゃんでも血液が壊れてしまう病気で輸血を行った子がいました。 しかし、動物病院でいつでも輸血の用意がある、というところは少ないでしょう。人間のように血液バンクはありませんし、病院で献血用の動物を確保するのも限界があります。
ですが、そんな中でこのヘモアクトがあれば!血液型などを気にする必要もなく、点滴と同じ感覚で緊急時にパッと入れることができる!しかも粉末化・凍結可能ということで長期保存できるので、いつでも在庫を確保しておける!
動物病院にとってはまさに夢のような製剤ですね。
ただまぁ、数日で体内から消えてしまうみたいなので、とりあえず時間を稼いで、その間に本物の輸血を確保するか貧血の原因を除去する、ということになりそうですかね。あくまで遅滞戦術、というところでしょう。
とはいえ、そもそも輸血が必要な状態っていうのはもう生きるか死ぬかの瀬戸際ですから、その有用性には大いに期待ですね。中央大学すげぇ!
獣医や医者というと、実際に患者を診る「お医者さん」のイメージが強いですが、技術の進歩は、こういう基礎・応用研究に従事する先生方の努力によって支えられているんだなぁと改めて思った学会なのでした。